2013年12月19日木曜日

公設公営でなく、公設民営の可能性 学童保育と全児童対策事業の問題〜NPO法人 鶴ヶ島学童保育の会にみる解決策

公設公営でなく、公設民営の可能性 学童保育と全児童対策事業の問題〜NPO法人鶴ヶ島学童保育の会にみる解決策

板橋区で問題になっている、学童クラブ廃止の問題

板橋区の、学童クラブ廃止への動きを見ると、公設公営の保育の限界を感じてしまう。

この請願書だけだと、行政が何故学童クラブを廃止しようとしているのかは分からないが、
問題は利用する保護者や子ども達と遠いところで意思決定がされてしまっている所にある気がする。

現場と意思決定者の距離が離れると、必ず問題が発生する

これは、仕事やビジネスの場でも言える事だし、一種真理とも言える事だと思っている。
何らかの意思決定が行われる際、必要な情報がある程度の鮮度を保って伝達できる状況にしておかないと、意思決定の質そのものが低下する。

ここ数年、ITベンチャーで仕事をしているが、うまくいくプロジェクトとそうでないプロジェクトの差は、まさにここ。
現場と意思決定者の距離によって成否が決まると言っても過言ではない。
ディレクターとして働いてきたので、私の仕事はもっぱらこの現場と意思決定者の橋渡し。
意思決定者に現場を理解してもらうと、仕事はスムーズに進む。
あまりに意思決定者と現場の距離が離れていた場合には、権限移譲してもらって解決したりする。

行政に任せると、現場のニーズや実状と、意思決定のズレが生じる

というのが、今回の板橋区の問題の根底にあるような気がしている。
板橋区の場合公設公営で学童クラブを運営してきたようだ。

公設民営というやり方で、運営の意思決定に現場の声を

埼玉県鶴ヶ島市の学童保育は、NPO鶴ヶ島学童保育の会によって運営されている。
市から事業委託される形での公設民営形式での運営だ。
鶴ヶ島学童保育の会のあゆみ

全てを現場で決められるという訳ではないだろうが、発言力は増すし、より現場の現状を意思決定に反映させやすくなるのは予想できる。

鶴ヶ島の学童保育では、当初公設公営を求めていたそうですが、
子どもの心にそった保育を実現する為に、民営の道を選んだとのことです。

その選択は正しかったと言えるのではないでしょうか

他の自治体でも、公設民営の学童保育は存在する。

西東京市に、子どもアミーゴさんというNPOがあるそうです。

西東京市の子どもアミーゴの活動について書かれたブログ

このブログは、隣の武蔵野市の保護者の方が西東京市の学童保育を見学し、両保育の状態を比較しています。
武蔵野市は公設公営であるようでした。

ここで紹介されている西東京市の学童保育も、子供たち第一で運営されている様子が伺えます。
民営の強みとして、現場の要望、子供たちの希望を見学運営に反映しやすい、というのはあるのではないでしょうか。

成功の事例と認識し、活動を広められないか?

これら公設民営の成功事例は、広く全国に事例共有し、ノウハウ共有していくべきだと感じている。

情報は財産。
これを広める活動ができたら嬉しい。

ブログ、地道に続けてその足がかりにできるように頑張ろう。

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