2013年12月22日日曜日

「非営利団体の活動=間接的に経済を動かす活動」という見方~いつか実を結ぶ取り組みへお金を流すには、やっぱり寄付という仕組みが大事だと思う。

「非営利団体の活動=間接的に経済を動かす活動」という見方~いつか実を結ぶ取り組みへお金を流すには、やっぱり寄付という仕組みが大事だと思う。

営利企業の活動=直接的に経済を動かす活動。 非営利団体の活動=間接的に経済を動かす活動。 こういう側面を無視してしまっていいのか?

営利企業であっても、非営利団体(NPOや社会福祉企業)であっても、
事業を行う集団であることには変わりなく・・・
事業を継続させていく為に、資金が必要だということもやっぱり変わらない。

ただ、こと非営利団体について、
「非営利団体なのにお金儲けをするなんて許せない」とか
「非営利団体のサービスなのに、金額設定が高すぎる。税金も優遇されてるくせに・・・もっと安くしろ!」とかいう論調が今でもあるようで、

個人的には非常に短絡的だなあと思ったりする。

非営利団体の活動は主に、サービス受益者が社会的・経済的弱者であり、受益者自身からの費用回収が難しい領域に対するサービス提供である場合が多い。

ホームレスを対象にしたNPO活動であったり、
ひきこもり、ニートを対象にしたものであったり、
身体的障害を抱えた方々を対象にしたもの、
老人を対称にしたもの、
一人親家庭を対象にしたもの、
親のいない子どもや虐待を受けた子どもを対称にしたもの
などなど・・・
簡単に想像がつくだろうが、上記のような人たちからはお金は取れない。
でも、サービスの提供にはお金がかかる。
特に人件費だ。
通常の営利企業であっても、人件費は費用の多くを占める。

非営利団体でも、その活動には従事する人がいて
その人たちの生活を守る為にもやっぱりお金は必要だ。
でも、サービスの受益者から、直接お金をもらうことは、上記のような理由から困難で、
それゆえ、非営利団体に従事する方の給与というのはやっぱり比較的低くなってしまいがち。

格差社会の進行を食い止める役割

非営利団体は、寄付だったり、助成金だったりを使用して、
その事業を遂行することになると思うのだけど、これはつまり
富裕層⇒貧困層
へとお金を動かす仕組みとも捉えられると思う。

これは、ただの消費行動ではなくて、
そうやってチャンスを得た人材が、経済に貢献するようになる可能性も秘めていて
「経済への間接的な貢献」ともいえるのだ!と主張したい。

営利企業の活動は、直接的に経済に働きかけるので、
利益獲得までの期間も短くなるから、投資などもしやすい、受けやすいだろう。
ただ、そういった、富がある層に集中的に流れていく仕組みは、
どこかで調整してあげないと、間違った方向に社会を進ませる危険性も孕んでいると思う。

「富がある層に集中的に流れていく仕組み」
というのは、突き詰めていけば封建社会だし
かつての武士・農民の関係になっていく可能性があるし、
『経済という枠の中で生まれる奴隷制度』
にもなり得る危険な流れだと思う。

格差社会-wikipedia

このwikiによれば、格差社会は経済の衰退や治安悪化なども引き起こす懸念があるという。

非営利団体の活動の多くはこういった問題に挑むものであって、
経済界も行政も市民も、積極的にこの動きを支援していかないと、
5年後、10年後に困るのは自分たちだったという結果になるのだろうと、私は思う。

学童保育の場合、行政からの委託費用が収入の割合として大きい。

裏を返せば、事業資金の大部分を行政に頼り、
言い換えれば事業継続の生命線を行政に握られているとも言えると思う。

学童保育は、子どもたちに対してサービスを行う事業であるから、
将来の社会を担う人材の育成に大きく寄与している事業だと言える。
この事業の生命線を、行政に握られたままというのは、非常に危機感を覚える。

これは、現在の行政を批判するということではなく、
行政というのが「権力」の側にあるからという理由。

言うまでもなく権力というのは強者の立場であるので、
弱者を軽視する懸念は大いにある(だからこそ、そうでない政治家を市民は選ぶ必要があるのだと思う。)。

強者に頼ることなく、弱者の為の事業が継続できる環境を構築しておかないといけないと思う。

その為の、ひとつの有効な手段が「寄付」だと思っている。
今はまだ、社会的良心というものが機能し、プレッシャーをもつ環境だと思う。
これが機能している間に、寄付などの手段で、貧困層へも経済が流れていく仕組みを作っておかないと、格差社会の進行を止められない。

幸い最近は、寄付周りのニュースが色々あったり、
クラウド・ファウンディングだったりという新しい寄付の形ができてきたり
社会貢献系クラウドファウンディングのREADYFOR?(レディーフォー)

ファンドレイジング・サイト というのが盛り上がっていたり
ファンドレイジングのJustGivingJapan

Facebookに「今すぐ寄付」ボタンができたり

「いいね!」やクリックだけで寄付ができる「gooddo」というのが出てきたり

希望のある動きもたくさんある。

この動きは是非とも広げていき、権力に頼らない、弱者救済の仕組みができていけばいいなと思う。

秘密保護法案なんかを可決しちゃう今の日本政府では、何をやってもおかしくないのだから。。。


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