2013年12月23日月曜日

どこもかしこもブラック企業。~体験談も交えて考えるブラック企業の特徴とその蔓延の背景

どこもかしこもブラック企業。~体験談も交えて考えるブラック企業の特徴とその蔓延の背景

【体験談】数えてみたら現在転職6社目w見方によっては殆どブラック企業だったw

まず、主張したいのは
「仕事できない」or「続ける根性がない」から転職が多いという訳ではないということ(汗)
というか、仕事できないと言われている方がいても、その半分は幻想だと思います。

特に、「成果が出てない」という理由で仕事できないとされている方がいるとしたら、
それ、あなたのせいじゃないですからと言いたい。
社員が成果出せるような環境、組織を作るのが経営陣の役目です。
なんかこのテーマだけで1記事書けそうだな、うん・・・
※もちろん、その環境、組織構築に協力するのも社員の役目ではあります。

なんだか最近、GUNOSYに「脱社畜」とか「残業代いらないんで」とか、
「ブラック企業」とか、そういう話題が頻繁に届き・・・
読んでるうちに、この問題は子ども達にも影響する問題で、
考えさせられる問題だなと思ったので書いています。

ブラック企業が多いのは必然的な流れとも言えると思う。

ブラック企業の特徴が
ブラック会社の特徴や見極め方(項目の列挙)
というサイトにまとまっていた。
自分でも「あるある」と思った項目を抜き出すと、
  • 残業するのが当たり前の社風
  • 休日返上当たり前
  • その割に給料が安い、残業代が出ない
  • 社員同士の裏切り(告げ口、チクリ)をさせている
  • 社員の残業の記録を残さないので、労基署への証拠提出ができない
  • 社員を、恐怖感、危機感、不安感で操ろうとする(ネットで解明されてきた)
  • 求人広告の条件にウソやゴマカシがある
  • 病気になる、倒れる、過労死する
  • 福利厚生がない、または未整備な会社
  • 社員を辞めさせる時は自己都合退職にさせる  
一番最初の3つ、
残業代出ない、休日出勤(これも残業代出ない)、給料が安い
というところは、言い換えると
人件費を徹底的に削減しようとしている
ということになるのだが、
人件費率って特にIT系だと凄い高い(50%以上とか)ので、
ここが膨れると赤字、倒産等のリスクが当然上がるのである。
業種ごとの人件費率はこちらのサイトが参考になります。 

まぁ要は
人がいないと業務が進まず利益が出ない
でも人件費がかさむと利益率が下がっちゃって利益が出ない
じゃあ人件費下げよう! 

残業代出さない、休日も働かせる、薄給
という流れだと思うのだけど、
普通に
「安い賃金で死ぬほど働いてね!てへぺろ!」
なんて言ってもそんなのに従うわけないので、

「コレぐらい社会の常識だ!わがまま言うんじゃない!」
「君はまだマシだよ。もっと酷いところはたくさんある。今は辛くてもウチは将来も有望だし、今辞めたら絶対後悔するよ・・・」
「成果も出せてないくせに残業代?会社に貢献できる人材になってから言おうね」
「他の皆も同じ条件で頑張っているのに、君だけそういうこと言うなんておかしいね?」
みたいな事を言って、
感覚を麻痺させて奴隷化するのである。と、思う。

文言は全く同じではないが、似たようなことは私も言われた記憶がある。
特に最初に勤めていたコンビニは酷かった。
残業代出なかったし。周囲はその環境に慣れている人たちばかりだから、疑問も持たないようだったし。

ここで、見出しにもある「必然」の意味だけど、
要は人件費下げないと生き残れない、体力のない企業が多いということなんだと思う。
大企業も、やっぱり業績不振でとなると、そういう方向に動いてしまうのはある意味必然とも言えるという意味です。
経済がグローバル化してきて、競争も激しくなっている、主にアジア圏の安い賃金の労働者が競争相手になり、価格競争でどうしても勝てなくなってくるというような状況も、その一因かもしれません。

ただ、そんなやり方しかできない企業は早々に潰れる。
企業の役目は顧客の幸福創造と従業員の幸福創造による社会への貢献であるはずで、
それができない企業というのは存在価値がないのと同じなのでほっといても淘汰される。
とっとと逃げ出すのが正解ですよ。
と、ブラック企業にいると気付き始めた人たちには言いたい。
転職6社目の体験談だと、ちょっと信じる気にもなるでしょ?w 

その他のブラック企業体験談と特徴

まだ1社目のブラック体験しか書いてないので、他のも簡単に書いておく。
2社目:
結構マシだった。この会社でプログラミングの基礎を学んだのは今でも活きてる。
リーマンショックがなければまだそっち関係で働いていたかも。
3社目:
かなりブラックな不動産会社だった。
元々鬱傾向の先輩がストレスで胃を半分もってかれた。
その後その先輩が再び入院してる間に辞めた。先輩もしかしたら死んでるかも・・・
4社目:
ベンチャーだったので忙しかった。ブラックといえばブラックだったかもしれないけど、
自分自身はそれなりに楽しんで仕事できていた。
5社目:
急激に会社を大きくしすぎて傾いた。傾いた後結構一方的なリストラがあったらしい。
傾きだしたときに転職したので今思うとタイミングよかった。
6社目:
現職。今のところ不満なし。

1社目のブラック企業時代に在籍中に第1子が産まれた。

そのころ、勤務時間は長いし、休みも少ないし不規則だしで、
子どもの面倒は妻に任せがちだし
妻との時間もやはり取れなかった。

ちょっと前に、
子どもが2歳までにどれだけ協力したかによって、
その後の妻から夫への信頼感が決まる。
みたいな記事を読んだ。

完全に尾を引いている(汗)

やはり両親の関係は、子どもに影響すると思う。
私たちのあまりよくない関係は、我が子に少なからず影響を与えてしまったと思う。

体験と、その当時の周囲の人々から見る、ブラック企業の社会への影響

まず、体験として、ブラックな企業にいると、家族のために時間も使えなければ、
気持ちにも余裕がない。
また、その当時の同僚などを見ていると、

経済的に安定しないから結婚なんてできないし、ましてや子どもなんて・・・

少子化を助長する

身体を壊す。精神も壊す

家庭も崩壊、子どもがいたら・・・その子も路頭に迷う

その他、もっと適切な環境で、適切に教育されていけば有能な人材になる可能性がある若者が、そういったブラック企業によって、成長の道を閉ざされるという側面もあったと思う。


最初の職場にいたときは、私自身も、
「すぐに辞めたら経歴に傷がつく」
「もっと頑張れるはずなのに、自分ができていないだけ」
「他に移ったらもっと悪くなるかも」
みたいな思考にとらわれていたが、
妻の
「絶対おかしい!」
「もっと他に向いてる仕事があるはず」
「あなたならもっといい職場に出会える」
という励ましで、入社から1年半ほどで辞める決心をした。
あの時の決断は今考えても絶対的に正しかったと思うし、
私の可能性を信じてくれた妻には本当に感謝でいっぱいだ。

ほっとけない問題、ブラック企業問題。

上記のような理由で、子ども達の将来の為にも、放っておいてはいけないと思う
ブラック企業問題。

若者と、日本の未来を奪うブラック企業~『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』 (今野晴貴 著)
NPO法人「POSSE」を運営してきた今野晴貴氏が、
その著書について語っている。

ここにも、
『この本を「誰に読んでほしいか」と問われれば、子供を持つ親、そして教育関係者だ。実は、私が受ける労働相談の一定割合は、親御さんからの相談である。ブ ラック企業の問題は、対処法を誤ると取り返しがつかない。特に、これまでの日本社会の常識から、「我慢していれば、いずれ会社になじむ」と考えてしまう両 親や教育関係者が多く、被害を拡大させている。』
という一文がある。

まだ小さな子どもの親であっても、 これから親になる人たちにとっても、
というよりも、日本の社会全体にとって、
ブラック企業というのは敵になると言っていい、大きな問題だと思うのでした。

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