2013年12月19日木曜日

高級学童だけ増えてもな〜…GUNOSYに届いた二つの記事に見るワーキングマザーと保育の問題

高級学童だけ増えてもな〜…GUNOSYに届いた二つの記事に見るワーキングマザーと保育の問題

学童保育への需要増加と企業の参入

高級学童が増えてるらしい。

こんな記事がGUNOSYで届いた。
GUNOSYちゃんとキュレートしてくれてるじゃん
というのはおいといて

この学童保育は豪華過ぎて手が出ないなー
月5万〜10万って…
まあ、共働き高収入の家庭なら「あら嬉しい!」ってなるのかもしれないけど…

単価を高くすれば収益化し易いだろうし、事業戦略としては超納得

安価な保育料設定で運営するとなれば、必然的に顧客数を増やさないとならない。
保育事業で顧客が増えるというのは、預かる子どもが増えるということだから
指導員も増やさなきゃいけない、施設も大規模化する、事故等のリスクも増える…
それに、補助金とかどうなってるのか分からなかったけど、
低価格路線で勝負しようとなったら、既存の公営施設が競合になってしまう。
事業戦略でいったら、何らか差別化するのは必須だし
ターゲットユーザーを高収入層に絞るのは納得。

学童保育待機児童問題の解決には繋がらない気が…

待機児童の問題の中には、公営の学童保育の料金も払えない家庭の問題も含んでる。
そういった側面から見ると、学童保育待機児童問題の解決には繋がらないんだろうなという気がする。
この記事も今日のGUNOSYで届いた。
今日のGUNOSY記事は何か秀逸だったな。

子育てしながら仕事を続けるワーキングマザーが増えているという内容。
不況の影響で、男性の収入だけで家計を支えるのが難しくなって
子供ができても女性が仕事を辞められないというケースが推測されてるみたい。

この二つの記事が示すところは、
保育等の支援が本当に必要な層には、まだまだ支援の手が足りてない
という現状だろうと思う。

学童保育の現状は「国から放置されている」?

全国ではまだまだ、保護者が共同で運営するタイプの学童保育も多いようだ。
この記事の方が、今の学童保育の現状を正しく捉えているだろう。
指導員の待遇だったり、人員不足だったりというのは周りでもよく聞く。
とはいえ、子供を預けるわけだから、人を増やせばいいってわけでもない。
いわゆる「一年生の壁」というやつだろうか、この問題をどう解決すべきなのかについては、なかなか難しいというしかない…

低収入は自己責任という論調には疑問

努力しなかったから低収入なのであり、
それは自分の責任でしょ?みたいな論調をネットでたまに見る。
年収1000万なんて沢山いるし、私は頑張ったからそれだけ貰ってるだけ、みたいな。
あれは本当に本質を理解してないというか、感謝が足りないというか…

人は環境に大きく左右される。
今の自分は、
親が作ってくれた養育環境だったり
学業をサポートしてくれた学校その他の学習環境だったり
友人だったり親戚だったり
職場の上司だったり、同僚だったり
今まで自分を取り巻いてきた環境が、自分を形作っているのである。

そこには運という要素も大きい。
まず、どのような家庭に生まれ、育つかなんて、自分じゃ決められない。運だ。

今の自分を、全て自分の力だけで切り拓いてきたというような勘違いに根ざした、低収入は自己責任というような論調は、私は違うと思う。

自分が受けた恩は、今困っている人達への貢献として返すべきだ。

学童保育の問題は、みんなで解決しないといけないんだと思う。

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