2013年12月19日木曜日

子どもの「第二の家庭」を目指す学童保育 埼玉県鶴ヶ島市の取り組みは全国でもトップクラス

子どもの「第二の家庭」を目指す学童保育 埼玉県鶴ヶ島市の取り組みは全国でもトップクラス

NPO法人鶴ヶ島学童保育の会の学童保育は「第二の家庭」を目指している

「第二の家庭」という言葉の中には、
ただ、預かってくれるだけの場所でなく
学校教育の延長でもなく
かつてあった、地域での子育てという枠をも超えた
子供たちにとってより良い環境、活動を目指すという意思を感じます。

私は利用者として、この鶴ヶ島学童保育の会の取り組みを知り、
その内容の充実に感動していました。

指導員さんは、子供たちをよく見、知り、
時には親のように
時には先生のように
また時には友達のように
子供たちと接し、まさに「第二の家庭」と呼ぶべき環境を創り、維持しています。

変わりゆく学童保育を取り巻く環境…危機感を覚える動き

現在、私のごく近い範囲での環境は非常に恵まれています。
ただ正直なところ、そのありがたみが分かってきたのはごく最近です。
普通に生活をしていると、自分の周りの環境しか認知できません。

あるものは、それがあるのが当たり前
ないものは、それがないのが当たり前

と、感じるようになってしまいます。

でも、それは間違いでした。
いまある恵まれた環境は、
30年前の保護者たちが始めた学童保育の取り組みから、受け継がれてきたものであり
行政と、学童保育の会が長年積み上げてきた信頼関係の上に成り立つものであり、
子供たちを第一に考え指導してくださる指導員さんたちの尽力によるものであり
決して当たり前のものではないのです。

そしてそれは、一歩間違えば一瞬で崩れ去ってしまう脆さをも孕んでいる可能性がありました。

現在の学童保育の会の「学童保育事業」は、市からの「委託事業」だそうです。
これは、うがった見方をすれば、
市はいつでも、委託を取り止めることができる
ということでもあります。

廃止の危機に瀕している板橋区の「学童クラブ」

最近、板橋区の「新あいキッズ問題」という話題を知りました。
簡単にまとめると、現在ある、学童クラブを廃止し、文部科学省事業である
「放課後子ども教室」に統合するという内容で、
現在学童クラブを利用している保護者は非常に混乱しているとのこと。

詳しい内容は、ここに直接記載するよりも、
【寄稿】板橋区の学童クラブ廃止のゆくえ〜小1女児を持つ母から
を読んでいただくのが良いと思います。

そしてこの問題、どうやら12月はじめに廃止が可決されたそうです。
「新あいキッズ条例」学童クラブ廃止可決

過去には、江戸川区でも、
「放課後子どもプラン」への統合に際し、
児童への「補食」事業が撤廃され問題となっているそうです。
学校の給食のあと、親の迎えが来るまで、何も食事が取れないとのことです。
学童クラブ補食廃止〜江戸川区の判断を問う①

鶴ヶ島の子育て環境を守るために

前述のような動きを見るに、鶴ヶ島の子育て環境
特に共働きや、ひとり親家庭にとっての子育て環境は
全国的に見ても恵まれており高水準であると言えると思う。

この環境を守るためには、まず知ってもらうことが大事だと思い、
この記事を書いている。

活動の内容詳細や、優れている点などは、一つの記事だけで収まるものではないため
今後この取り組みに関しては継続的に情報を発信して行きたいと考えている。

誇るべき取り組みは発信するべきだと思う

昨日、
「鶴ヶ島市の学童保育の取り組みは全国トップクラス。
良い取り組みは広めないと。…」
というようなTweetをしたところ
現職鶴ヶ島市長の藤縄善朗氏(@y_fujinawa)にリツィートして頂いた。

子育て支援が充実しているという事実は、
鶴ヶ島市としても積極的にアピールしていってほしいところでもあるし、
市長からも全国に向け宣伝していってほしいとか、勝手ながら思ったりしています。
市の発展にも絶対繋がると思う。

5年後の日本は、絶対共働きが今より増えるはずで、
子育て支援の不整備と、社会のニーズのアンマッチが叫ばれるようになると見ている。

そこに先駆けて子育て支援を充実させていけば、
少し都心から離れていても、鶴ヶ島は発展するだろう。

30年の歴史を絶やさず次につなげて行けば、他の真似できない素晴らしい市に発展するはずと思う。

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