2013年12月19日木曜日

子ども達に手作りおやつを。鶴ヶ島のコミュニティ・レストラン「ここほっと」 の成り立ち

子ども達に手作りおやつを。鶴ヶ島のコミュニティ・レストラン「ここほっと」の成り立ち

児童数が100人を超えても諦めなかった「手作りおやつ」

鶴ヶ島市学童保育の会の運営する施設の一つで、
児童数が100人を超すという、大変な状況になった事があるそうです。
その施設には大きなキッチンもなく、指導員の人数にも限りがあるなか、
手作りおやつを子ども達に提供し続けられるのか?
という問題が発生したそう。

その時誕生したのが、
ホームページには記載がありませんが、
元々、大勢の子ども達に手作りおやつを作ってあげられるような、
調理施設として立ち上がったそうです。
そこから、
「こんなに立派な施設なら、レストランとして運営できる」
という事になり、現在のここほっとが出来上がったそう。(細かくは異なる部分があるかもしれません)

100人を超えても、子ども達のおやつを諦めなかったのですね。
子どもの成長には、おやつが重要な役割を果たすということを
長年の経験から分かっていたからでしょうか。

コミュニティ・レストランの成功例でもあるという「ここほっと」

コミュニティ・レストランというのは全国に存在するそうなのですが、

ボランティア、非営利のおもむきの強い「コミュニティ」
採算、営利のおもむきの強い「レストラン」
という、二つの要素のバランスをとることは難しいことらしく、

コミュニティに偏り過ぎ、運営費に課題を抱える施設や
レストランに偏り過ぎ、コミュニティ的要素が排除されてしまう施設がほとんどなのだそうです。

聞くところによると、そんな中にあって「ここほっと」は、その両者のバランスが上手くとれた状態で運営され、また学童保育への手作りおやつの提供という役割も果たす
全国的に見てもモデルケースとなり得る事例なのだとか。

おやつの時間の「お手伝い」が育てる子ども達の自我

学童でのおやつの時間は、ただおやつをもらうだけのものではなく
子ども達が主体的に関わる学童運営の一場面となっているようです。
我が子も、おやつの時間には食器の準備を手伝ったり、後片付けを手伝ったり…
時にはホットケーキを自分たちで焼いたり。
おやつの時間のことを、いきいきと話してくれます。

学童でのおやつの時間は、ただの食事の時間という以上の価値があるもののようです。

おやつ廃止問題を考える

今年4月から江戸川区の「すくすくスクール」でおやつが廃止されたという。
記事はこう締めくくられています。

 全国学童保育連絡協議会の真田祐事務局次長は「運営の一体化は安直な待機児童の解決法」と指摘する。

「学童保育は家庭的な生活の場。二つの事業の連携はありえるが、一体化はどうか? 自由に帰れる子どもと、学童保育の子を一緒に預かることで、保育の質が落ちても仕方ないという考えはおかしい」(真田さん)

また、
には、
厚生労働省管轄の「学童保育」と
文部科学省管轄の「児童の放課後対象事業」の
一体化に関する、成り立ち、問題課題、疑問などが詳しくまとまっていました。

事実を把握されている方、本質を理解している方から見ると、
この学童保育と放課後対象事業の一体化であったり、
そこから派生してのおやつ廃止問題に関しては、
子ども達を無視した、学童保育の環境劣化としてとらえられているようです。

当事者にしか見えない問題

ですが、この問題はどうやら世間一般には正しく受け取られていない可能性があります。
という、DIAMOND onlineの記事がありました。


廃止賛成派の意見は
「一部の親が税金を使って子どもに『おやつ』を食べさせようとしている」
というような、誤解によるものが多いようで…

知ってもらわないと変わらない


このような誤解に対し、「何も分かっていない」で片付けるのは簡単だが、それでは何も変わりません。
現状を訴え、伝え、変えて行こうという動きをしなければ、日本はますます子育てのしにくい国になって行ってしまうかもしれない…

また、この廃止賛成派の人の中には、将来親になる人々もいるのではないかと思うが、
このままの流れでいけば、例えば10年後、自分の子どもが小学生になる頃に、取り返しのつかないことになっている可能性だってあると思います。

今親としてこれらの問題に直面している私たちは、未来の子育て環境を守る為に今、動かなければいけないのかもしれません。

0 件のコメント :

コメントを投稿