2014年1月9日木曜日

飢餓列島

飢餓列島

テレビドラマ パンドラII 飢餓列島ではなく、SF小説の飢餓列島

飢餓列島という小説は、眉村卓と福島正実が共作で出した、SF小説です。最近ドラマで「パンドラⅡ飢餓列島」というのがあったらしいですがそちらではないです。

食糧危機とエネルギーの枯渇によって近代文明が破壊され、日本が「飢餓列島」になって行く様が、リアリティたっぷりに描かれていました。
眉村卓さんの小説が好きで読んだのですが、眉村卓さんの作品はリアルな作風が多くて。SFという非日常を扱っているのに、明日にはそのような世界が待っているのではないかと思わせるような不思議な説得力があります。

他の作品で幻影の構成という小説があるのですが、それに出てくる「イミジェックス」というものは、現代のWEBやスマートフォンなんかを連想させて、不気味なリアリティがありました。


現代日本での飢餓

現代の日本にとって飢餓ってどんな存在なのだろうか?
全然関係ない話のように思えるけど、たまにニュースで、飢餓による孤独死とか報道される事がある。今の日本で何故そんな事が起こるんだろう?

以前コンビニで働いていた事がある。
コンビニで、売れずに残った食べ物がどうなるか知っていますか?

ゴミとして捨てられます。

家畜の餌にとか、肥料にとか、そういうのにも使われないです。
ただ、捨てられます。

ちなみに賞味期限より少し早く裏に回されて、そのまま廃棄処分です。

そこでは、食べ物が余っているんですよね。なのに、食べられなくて死ぬ人がいる。
なんか、直感的におかしいなと感じます。
まあ、いろんな事情があるんですけどね。

コンビニで働いててそんな事を知った時にも、
「このパン冷凍して飢餓のある国に送ったらいいじゃん」とか思ったものですが、
色々難しいんでしょうね。


飢餓は作られてると思う

現代にある飢餓というのは作られた飢餓というような気がする。
飢餓が多い国として中国があげられていたが中国産の食べ物って日本に溢れるほど流通してる。
途上国の食べ物が先進国に売られ、国内では飢餓で死ぬ人がいるのですね。
そういう意味で、今の飢餓は人災であり作られたものだと思うとともに、私たちはそのおかげで飢えずに済んでいるのだなと。

日本国内の飢餓については、これだけ物が溢れる中での飢餓です。
こちらは孤独や孤立といったものと、貧困というものが引き起こしていて、これもまた作られた飢餓だと思います。
人災であればなおのこと、人間の知恵や努力で解決できる気がするのですが

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